サンフランシスコ国際空港を視察しました

サンフランシスコ国際空港災害対策本部視察レポート

                    

視察場所:サンフランシスコ国際空港災害対策本部

実施日時:2018年4月19日(金)10:19~

視察参加者:神戸消防渡海氏、JDMA五十嵐

視察受入者:サンフランシスコ国際空港災害対策本部事務局長

・Emergency Operation Center (EOC)は、災害発生時、リアルタイムで災害の拡大や被害の拡散を最小限度に抑えかつ傷病者に対しては迅速なる救命を行う各種現場実働部隊(即応実施機関)とは別に、事案が大きくなり現場指揮所(ICP:Incident Command Post)だけでは対応が困難な場合(それが予測された場合も)、現場で必要となる人材(応援部隊等)や資機材(特殊機材、追加BA等)などを逐次投入するため後方支援を行う対策本部である。従って、EOCは現場指揮所が実施している活動に対しての指揮権はなく、むしろ現場指揮所が必要としているサポートを専門的に確保する調整所である。このため、必要となる部隊や資機材を有する他の関係機関との調整を行うことから、EOCには災害対応に必要と思われる参集機関が事前に災害対策基本計画で定められている。

・国際空港での事案を取り扱うことから、連邦、州政府ならびに地元の行政機関、司法機関、航空公安、航空局をはじめとする、ありとあらゆる関係者が一同に会する場所となり、約120平米の対策本部室に多数の関係者が参集して災害対応を行う。

・現場指揮所では対応しきれない人や資機材を確保することから、手が空いている近隣市町村、州または連邦政府への働きかけ、必要な物資の調達、メディアへの対応、地元の最高責任者となる市長へのブリーフィングなどが行われる。しかし、市長は災害対策本部長にはならず、あくまでも市長レベルでしか決断できない政治判断をするのみとなる。災害対応の全体指揮は、日本で言う訓練を受けた危機管理監レベルの災害管理専門官が最高指揮官として現場統括を行うよう規定されている。EOCの最高責任者は、Directorと呼ばれ一般的にはコマンダーというよりは、調整の最高責任者である意味あいが高い。一方現場指揮所で全体指揮を執る者が、インシデント・コマンダーと称される。

・先般サンフランシスコ国際空港で発生したアシアナ機の墜落については、詳細は公開できないものの、同EOCが現場指揮所とは別に解説され、事故対応に関係する多数の機関の代表者が参集して、緊急事態に対応するアクションプランに沿って、EOCのオペレーションを行ったらしい。

・同時案では、空港の滑走路を閉鎖する必要があったことから、サンフランシスコへ向かう航空機やそのオーナー会社との迅速なる情報交換と空港閉鎖情報、さらには他の利用空港への着陸変更など、航空行政関係機関の動きに対し参集した他の機関の代表がともに協力し、対応を行ったという。

                   

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