ICS(インシデント・コマンド・システム)とは・・・
現在日本では、有事における活動要領などの対策は民間ボランティア、消防、警察、自衛隊、自治体、医療施設などの組織がそれぞれ独自の計画を策定して備えており、そのため全国の各市町村や自治体によっても対応にばらつきが生じてしまうのが現状です。
このICSは現在、アメリカからヨーロッパや東南アジアなどを中心に世界中に広まっており、”ICS”という基本理念を基に有事に活動する組織や人たちをつなぐ共通認識として活用されてます。
ICSの基本理念を学ぶということは、有事対応における各組織間の総合調整を可能にするとともに、民間企業においてもスタッフの対応に統一性を図るという面で活用できます。
また、ICSは大規模災害のみならず、日常生活に起こり得る些細な事態においても活用することができ、コロナウイルス感染症の感染者発生時などにも迅速かつ正確に対処するために役立ちます。
これまでICSは、日本語に翻訳されたテキストがなく日本で受講することが難しいものでした。しかし、カナダのブリティッシュコロンビア司法大学(JIBC)と特定非営利活動法人JDMAが国際協定を結び、日本でもICS(インシデント・コマンド・システム)という国際資格を取得することができるようになりました。テキストはJDMAが日本語に翻訳し、わかりやすい講習で試験合格をサポートします。
近年、自然災害が猛威を振っています。国民1人一人が自分の命、大切な人の命を守るためには、十分な危機管理知識が必要です。正しい知識と正しい防災行動を身に付けて、グローバルスタンダードな危機管理知識を学ぶとともに、もしもの緊急事態に慌てないよう日頃から防災意識をもって行動するための自信にする証にICSを取得を目指してみてください。